読書

忘れないと誓ったぼくがいた

忘れないと誓ったぼくがいた

存在が「消え」て、他の人に忘れられる運命を背負った女の子と、その子に恋した主人公の物語。ファンタジーですね。否応無く消えてしまう運命に抗おうと必死になる主人公が切ない。主人公でさえも、その女の子のことを何度も忘れてしまって、思い出そうと、憶えていようと、努力する。愛する人が死んでしまうのなら、悲しくても憶えていることはできるけど、記憶が失われるって本当に辛いことなんだなと実感した。とてもピュアな恋愛小説で、ちょっと照れくさい感もありましたが、良い小説だと思います。

<36冊目>