ALL YOU NEED IS KILL

All You Need Is Kill (スーパーダッシュ文庫)

All You Need Is Kill (スーパーダッシュ文庫)

しばらく前から気になっていた小説。ギタイという未確認生物に侵され人類が絶滅しつつある地球で、主人公はギタイと戦う軍隊に志願、初出撃し戦死する。その瞬間に、主人公の意識は出撃前日に戻ってしまう。時間のループに嵌ってしまった主人公は、同じ出撃と戦死の二日間を幾度も繰り返す――という粗筋。思いがけず面白かった。150回以上のループを繰り返して、主人公はある人物に出会うんですが、そこが読みどころ。辿り着いた結末に揺さぶられる。戦争小説で、青春小説で、恋愛小説でもある、すごい物語でした。ちょっと久々にぐっと来た。

<90冊目>