赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説

赤朽葉家の伝説

日本推理作家協会賞を受賞、先日の直木賞の候補にも挙がってましたね。鳥取で製鉄を営む旧家“赤朽葉家”に生きる女3代の物語。戦後の高度経済成長やバブルなどの昭和史を背景に、千里眼の祖母・万葉、漫画家の母・毛毬、何ものでもないわたし・瞳子の3人の女が描かれています。その時代の空気と家の力、女の力が合わさってすごく濃密な空気が流れています。あまり得意な文体ではなかったんですが引き込まれるものがありました。長い長いミステリーにもなっていたり。面白かった。

<59冊目>