インシテミル

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時給112000円。ありえない求人広告に応募した主人公ら12人に与えられた仕事は、“暗鬼館”という建物での7日間を観察されること。そこには監獄や霊安室、鍵の掛からない12の個室と12の凶器が用意されていた。殺人ゲームものという感じ?米澤さんはあまり人の死なない話を書くというイメージがあったので、こういう作風は意外でした。主人公たちに同調して、怖かったり疑心暗鬼になったり。とにかく続きが気になって追い立てられるように読んでました。キャラクターもバラエティに富んでるし、読後感も皮肉があってなかなかに好きです。久し振りにぞくぞくと面白く、ハマって読んだ一冊でした。ミステリー好きならオススメ。

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