王国 その1 アンドロメダ・ハイツ

王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―

祖母と一緒に山で暮らしていた主人公の雫石が、山を降り、人を助けるために占いをしている楓のところで働き始める。山で育ち、植物を育てている女の子が主人公の話なのですごく伸びやかで優しく、きれいな水を飲んでいるような気持ち。主人公が、お互いあまり好きでない人にやさしくされるという場面があるのですがそこがとても心に沁みる。好きな人にやさしくするのは当たり前なんだけど、嫌いな人にやさしくするのって、心の底から生まれる純粋なもののような気がする。

<22冊目>