猫と針

猫と針

猫と針

恩田さん初の戯曲。劇団キャラメルボックスで上演されたお芝居の脚本です。戯曲を読んだことが無かったので、最初は慣れなくて登場人物の読み分けが出来なかった。話が進んでいくと徐々に引き込まれていきました。葬式帰りの30代の同級生男女が、色んな話をしている設定。恩田さんの書く会話劇は読んでて気持ちよくて好き。お互い探りあう不穏な空気。ただ途中まで面白く読んでいたのですが、結末は少し肩透かし気味でした。劇団の方の要望で書き直しているらしく、それで恩田カラーが薄れてしまったかもとのこと。最初がどうだったのか気になる。前書きと後書きとして執筆の裏話も入っていて面白かった。

<41冊目>