ラン

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事故によって家族全員を喪った主人公・環は、不思議な体験によって亡き家族と再会する。そして彼らとまた同じ時を過ごすため、40キロの距離を走ることを決意する。ファンタジーかな?「カラフル」と同じく再生がテーマになっています。森さんらしいお話。誰もが別れを経験するし、過ぎた時はどうしても取り戻せない。そのかなしさと、それでも前に進もうという力に胸を打たれる。また、環みたいに劇的な不幸を背負っていなくても、人間は誰もが辛い気持ちを抱えてて戦ってる、そういうメッセージが響きました。環、また彼女の周りの人達が影響し合って少しずつ変わっていく感じが温かくて良い。

<59冊目>