小学生くらいの頃に「
雲のように風のように」という単発のアニメをたまたま見てすごく印象に残っていたのですが、その原作がこの小説。とは言えアニメが爽やかなお話だったのに比べて、小説は全然雰囲気違います。舞台は中国、田舎娘の銀河が
後宮入りし、やがて正妃になるという一見シンデレラストーリーだけど、下世話な話満載。ちょっとずれたというか、飄々として滑稽ですこし哀しい、不思議な面白さがあります。それから私は
歴史小説と思って読んでいたのですが、あとがきで全て作者の創作と知って驚きました。見事な法螺話です。
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