ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

本屋大賞受賞作で、今年のこのミス1位にもなりましたね。首相暗殺の犯人に仕立て上げられた一般人の男が、彼を追う国家や警察から逃げるという物語。濡れ衣を着せられるっていう設定が私苦手で、やってないのに!っていう気持ちで読み続けるのが結構辛かったのですが、いつの間にか引き込まれて一生懸命読んでました。伏線の張り方、活かし方が素晴らしく、エピソードや人間が繋がってくる瞬間がぞくぞくする。主人公の周りの登場人物が皆温かく、さりげないながらも愛があるなぁと感じさせられる。本当にかっこいい小説で、伊坂幸太郎の集大成という謳い文句に相応しい出来だと思います。

<92冊目>