変身

変身 (新潮文庫)

変身 (新潮文庫)

ある朝目が覚めて、グレーゴルは自分が一匹の巨大な毒虫に変わっていることに気づく。と粗筋を説明するまでもないくらい有名な作品。破天荒な設定ながら語り口はあくまで冷静で、重ねられた不条理に説明はない。感じたことは色々あるけれど、その国も時代背景も理解していない自分が思ったことなんて、作者の意図とは合っていないだろうと思う。ただグレーゴルの変身によって彼の家族が変わらねばならなかったこと、それを見つめているグレーゴルの姿がひどく哀しい。

<5冊目>