裁判長!ここは懲役4年でどうすか

裁判長! ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)

裁判長! ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)

週刊雑誌に連載されたコラムをまとめた裁判傍聴記。裁判員制度導入のこともあって新聞などで取り上げられているみたい。多分常識的な正義感や同情があった上でのことだと思うのですが、他人の人生の転落や辛い事件を面白がって眺めている様子に、どうかなぁと感じる部分もあります。特に性犯罪など、自分が被害者になる可能性があるだけに、著者の興味本位の感想には引いてしまった。ただ、裁判という未知の世界を覗くには良いかも。裁判って淡々として論理的なものだと思っていたのですが、被告の態度やその場の空気で流れが変わったり、裁判官が大岡越前ばりにお説教したり、人間味があるものなんだなぁと知ることができ興味深かったです。

<14冊目>