プリズム

プリズム

プリズム

医者の妻として穏やかな日々を送る主人公。恋をした相手は夫の親友だった。大人の女性として生活している姿は地に足がついていて、けれど恋に揺れる部分はふわふわと幼い女の子のようで、その隔たりが甘く切ない。落ち着いた質の良い暮らしがとても心地よく、読んでいて穏やかな気持ちになります。食べものや季節など、肌に触れるものがとてもきれいに描写されてて素敵だった。装丁のように、淡く華やかな色を感じました。

<32冊目>