街の灯

街の灯 (文春文庫)

街の灯 (文春文庫)

舞台は昭和七年、上流階級の令嬢・花村英子と彼女の運転手“ベッキーさん”が色々な謎に遭遇するベッキーさんシリーズ1作目。北村さんの小説はいつも清潔でぶれがなく、品がある。きれいなだけでなく、嫌なことや醜いことも描かれているけれど、そこから目を逸らしていないところがとても好き。上流階級の暮らしとか、発展途上の日本や東京の空気を感じられるのも楽しいです。

<42冊目>