理由あって冬に出る

理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)

理由(わけ)あって冬に出る (創元推理文庫)

高校の芸術棟にフルートを吹く幽霊が出る―噂を確かめるだけ借り出された美術部員・葉山君は夜の学校へ忍び込んだ。ライトな青春ミステリで、古くて乱雑な芸術棟やマイナーな文化部の雰囲気は良い。あんまりキャラクターや推理に惹かれるものは無かったけれど、最後の真相の苦さには刺された。その分エピローグの感傷めいた部分は違和感があるかも。続編があるみたいだけど、読むかどうか悩むところ。

<89冊目>