フリーター、家を買う。

フリーター、家を買う。

フリーター、家を買う。

主人公の誠治は新卒で入った会社に馴染めず3ヶ月で辞めてしまったフリーター。金なし根性なしの彼に、母親の鬱病という試練が襲いかかる。彼は仕事を見つけ、母親を病から助けることができるのか?大人になれば、親も決して完璧じゃなくて、間違うこともあるし絶対の存在ではないことを知る。自分が守らなければならない立場にもなってくる。お母さんの姿にも自分の親がだぶってしまったりして、すごくぐさっとくるものがありました。そんな中で一念発起して働きはじめる誠治の姿は読んでいて清々しいし素直に応援したくなる。うまくいきすぎのところもあるけれど。恋愛の要素はほんの少しなんだけど、ささやかで純粋でとてもいい感じです。その後のお話にキュンときた。

<2010年・1冊目>