初恋ソムリエ

初恋ソムリエ

初恋ソムリエ

退出ゲーム』の続編。普門館を目指す弱小吹奏楽部に所属するチカとハルタ、彼らの周りで起こる事件を描いた連作短編集。相変わらずミステリとしてはとても上手に出来ていて、些細な謎から思わぬ痛みや切ない真相に辿り着く道筋がとても美しい。題材としては前作の方が刺さるものがあったんだけど、「アスモデウスの視線」、表題作の「初恋ソムリエ」など良かったです。段々と吹奏楽の仲間も集まりつつあるので、続きも楽しみ。

<2冊目>