読書

DIVE!!(4) コンクリートドラゴン

DIVE!!(4) コンクリートドラゴン

『地を離れ、宙を求めて、水へ還る。』

素晴らしかったです…。説明すると、一応児童小説で、中高生向けなのかな?飛込みをやってる男の子たちがオリンピックを目指す話で、これが最終巻。とにかく面白い。飛び込みっていうのは一見馴染みがないことから分かるように競技人口も少ない、けしてメジャーじゃないスポーツなんだけど、読んでてものすごいわくわくさせられました。たった1.4秒のドラマ。

今回は何か登場人物みんな良かった。これまでメイン3人に思い入れてきたけど、今回いろんな人の気持ちがいとおしく感じた。レイジかわいいよーサッチンも。冨士谷コーチも良かったし、ピンキー山田でさえむちゃくちゃグッときた。
そして3人のラストの演技はすごい、鳥肌でした。それぞれにやっぱり思い入れがあるから、息を詰めて見守るような気持ち。でも本当にみんな、自分のダイブがあって、素晴らしかった。知季も飛沫も要一も大好き。みんな大好き。はやくラストが知りたいんだけど、読み終わるのが勿体無かった…本当に出会ってよかった本。


それにしても森絵都の文章って何でこんなにきらきらしてるんだろう。すごい凝った文という訳ではないのに(上手いけど)、読んでて胸が締め付けられるようなときめきがある。泣きたい気持ちになる。物語も含めて、本当にこの人すごい。徐々にコンプリートしていきたいです。