読書

私が語りはじめた彼は

私が語りはじめた彼は

久し振りに普通に小説を読んだ気がした。題名に対して“彼”村川があんまり詳しく語られてないですな。結局村川がどういう男なのかあんまり分からなかった。そういう語りかたなんでしょうけども。それぞれの話は割と好きです。「予言」とか、呼人と椿の関係とかすごく好み。良い話だ。あと「残骸」とか「家路」の夫婦の微妙な関係みたいなものも割と面白かった。結構ドロドロしていますが、その湿っぽさが嫌な感じじゃなかった。文章の感じも割と好きです。

<75冊目>