読書

イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)

イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)

恋愛小説に見せかけて実はミステリー、っていうのは知っていて、すごく警戒しながら読んでたので割と早めにネタは分かったんですよ。B面入ってすぐくらいで。だからラストで、ああやっぱりなぁみたいな感じだったんだけど、後でネットで攻略サイトなんかを見てびっくり。あー時間読めてなかった!すげえ。それを見ると、小道具とか時事ネタを使ってものすごく緻密に組まれてる話なわけで。お見事。すごいな。その仕掛け以外はよくある一時代前の青春恋愛小説で、読んでる間はペラいかなって思ったりもしたんですが。仕掛けが分かると同時にある人物がものすごく怖いってことが分かるので、その辺を想像しながら読み返すと深いです。面白い。
でもこれは、ミステリーですっていう事前知識もなしに読んで、ラストでえっ!?て言わされるっていうのが一番楽しい読み方のような気がする。私なんかミステリー初心者だけど、それでも深読みするから駄目ですな。叙述がやっぱり好きなんだけど、完璧に騙すってやっぱり難しいんでしょうね。

<5冊目>