読書

クローズド・ノート

クローズド・ノート

ずっとぼんやり気になっていた本なのですが、図書館の予約待ちで、やっと手元にやってきた。引っ越した部屋に残されていた前の住人のノート、それを開いたところから始まる物語。何か思い描いてた感じとは違ったんですけど…もっと淡々とした静かなお話なのかなと思ってたけど、主人公が大学生の女の子なせいか、結構等身大な感じ。ラブストーリーでもあるし。でも、うん、良かったです。ノートの中の日々には重みがあります。人が生きて毎日生活してるって、すごいことなんだなって思わされる。すごくストレートだし、結末も簡単に予想できるけれど、それでも目が潤みました。

因みに主人公が文具屋で働いていて、万年筆が好きな子なので、万年筆についての話が出てくるんですが。それがすごく惹かれました。道具萌えなのでね。色々奥が深いですなぁ。昔バイトで安ーい万年筆を使ってたけど、書く感覚が独特で好きです。インクが伸びていく感じが。

<64冊目>