いちご同盟

いちご同盟 (集英社文庫)

いちご同盟 (集英社文庫)

ナツイチの冊子でみつけて、気になって読んでみました。出てる書影は古いものですが、集英社の新しい文庫版はカバーの写真がきれい。自殺した小学生に自分をシンクロさせる中学生の主人公と、病気の少女との出会いを書いた青春小説。主人公が自殺に何となく同調する気持ちはすごく分かって、私も自殺を扱った小説とかにどうにも惹かれてしまうのですが、実際の生死に触れるとそれはものすごく薄っぺらくて甘い気持ちに感じられる。まぁ、一概に同じ次元では語れないですが。良い小説でした。主人公がピアノを弾く子で、そういう描写が色々あるんだけど、それが何となく楽しかったです。

<65冊目>