1リットルの涙

1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記 (幻冬舎文庫)

1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記 (幻冬舎文庫)

ドラマをきっかけに手に取りました。15歳で突然難病に襲われた木藤亜也さんの日記。書かれている言葉に、思わず何度も涙が出ました。病状が進行していくのを見るのがとても辛かった。治療法がなく、悪化していくばかりの病気に打ちのめされそうになりながら、強く明るく生きようとする姿。こんな若さで…私だったらとても耐えられないと思う。体は徐々に動かなくなりながら、心は成長して大人の女性になっていっているのだなということが文体から感じられて余計辛い。亜也さんのお母さんによるあとがきにあったのですが、この日記は手が動く間までに書かれたもので、その後は寝たきりになり自分の意思を伝えることもできなくなったということです。そのとき亜也ちゃんが何を思っていたのだろうと思うと、涙が止まりませんでした。今自分が毎日普通に歩けて、走れて、喋れる、それがどれだけ幸せなことか…思い知らされました。

<29冊目>