2007-05-12 その日のまえに 読書 その日のまえに作者: 重松清出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/08/05メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 61回この商品を含むブログ (199件) を見る死による別れを書いた連作短編集。重松清は初めてだったんですが、文章も読みやすく話も良くて面白かったです。何度も泣いてしまいました。家族の死が悲しいテーマであるのは当たり前なんですが、人物など描写がうまくてかなり感情移入した。特にメインで書かれている、妻が末期ガンにかかった夫の話がキましたね。告知されて余命を知ってからの夫婦の苦しみが、すごくリアルで…悲しくて認めたくなくて苦しみながら、現実的な準備もしなきゃならない。その揺れがすごく辛かった。でも悲しいだけでなく、別れのその後も書かれていてそこが良いです。<34冊目>