晩餐は「檻」のなかで

晩餐は「檻」のなかで (ミステリー・リーグ)

晩餐は「檻」のなかで (ミステリー・リーグ)

これは、うーーんでしたね。売れないハードボイルド作家の日常と、その作家が初めて書いたミステリー小説という2つのパートが交互に書かれてます。小説パートは、死刑に代わって“仇討ち制度”というのが行われている未来、七人の人間がそれぞれ殺人者、被害者、共謀者、傍観者、邪魔者、監視者、探偵、という役割を与えられ「檻」と呼ばれる建物の中に3日間閉じ込められそこで仇討ちの殺人が行われる、というもの。この設定が気になって読んだんですがイマイチ乗り切れませんでした。犯人とともに誰がどの役割なのかということも謎なんだけど、キャラに魅力が無くて興味を引かれない。小説パートと作家パートが最後繋がるところは捻りがあって良かったんですが、へぇーで終わった。全体的に微妙でした。

<35冊目>