古典部シリーズの4作目。過去3作の合間を埋める7篇の短編が収録されています。お正月やバレンタインといった季節ネタも含まれており、最後が1年生が終わった後の春休みのお話になっています。推理の部分はどの短編も面白く、楽しめます。「心あたりのある者は」が、
安楽椅子探偵モノになっていて、少ない素材から真実を導き出していく感じが面白い。それからキャ
ラクターの関係に変化があって、これが一番びっくりしました。こういうのに弱いので、ぐぐっと心をつかまれてしまった。続きが楽しみになりました。
<2008年・1冊目>