クローバー

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大学生の双子の姉弟の物語。派手で奔放な性格の姉・華子と、地味な弟・冬治。私にも弟がいるので、姉に振り回される弟っていう図が、あ〜あるなぁって感じで面白かったです。双子だけど、似てる部分と違う部分がある。お互いを誰より知っているからこそ、傷つけることもあり、いたわることもできる。それぞれの恋愛も面白かった。冬治がすごい優柔不断で、も〜って気分にさせられますが。それでも暗くなりすぎないのは、奔放な華子の存在がスパイスになってるからかなと思います。いつもの島本さんの小説にある穏やかな波のような静かさがありつつ、芽吹き始める植物のような明るさと力がありました。好きだなぁ。

<2冊目>