漢方小説

漢方小説

漢方小説

すばる文学賞受賞作。31歳・未婚・彼氏なし、昔の恋人が結婚するという報せを聞いて体調を崩してしまった主人公は、いくつもの病院に診てもらうが異常が見つからない。そこで漢方診療所に通うことになるが…という話。著者プロフィールを見たら元々脚本とかを書かれる方のようで、テンポのいい文体はそれでかな、と思いました。ところどころクスッと笑える部分もあり、さくさく読めます。まったく漢方についての知識は無かったのですが、西洋医学とは全く違う見方・治療法に、へぇ〜となりました。派手な事件などは起こりませんが、自分にも起こりうる日常に漢方という題材が効いていて、読後感の良い物語になってます。診療所の先生もステキです。

<4冊目>