飛ぶ教室

飛ぶ教室 (講談社文庫)

飛ぶ教室 (講談社文庫)

今年の私の読書テーマは“苦手に挑戦”なのです。ずーっと日本の現代小説ばっかり読んできて、海外のものは避けてたのですが(翻訳の独特の言い回しが苦手なのと、横文字が覚えられないから)まずは青春小説でずっと気になっていたこの作品から。予想していたよりずっと物語の世界に入り込めて、楽しめました。ドイツの学校で共に寄宿舎生活を送る5人の少年たちの物語。タイプも性格も違う5人だけど、みんな友情に篤く少年らしい正義感を持っている。つらいことがあっても耐えたり、思いやり合って乗り越える彼らが愛しい。正義先生と禁煙さんもかっこいいです。楽しい仲間がいて、見守ってくれる優しい大人たちがいて、大事な家族がいて、何て素敵なクリスマス。

<6冊目>