ブラザー・サン シスター・ムーン

ブラザー・サン シスター・ムーン

ブラザー・サン シスター・ムーン

大学生活を舞台にした青春小説。高校で出会い同じ場所で同じ光景を目にした3人の男女が、大学に入りそれぞれの道を歩むようになる。恩田さん久々の青春小説ということで期待していたのですが、それほどでもなかったかな。彼女の、高校生の小説がノスタルジーに溢れて美しいのに対して、大学生は子供と大人の境界線で中途半端な存在として描かれているように思う。恩田さんの意識がそうなのか。第2章のバンドの描写は何だか好きだった。恩田さんは芸術に携わる人を描くのが上手い気がする。

<25冊目>