太陽の塔

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

こちらも青春小説だけど、その前に“妄想”という言葉が付きます。別れた彼女を“研究”という名目で付け回す主人公や、その奇妙な友人たち。妄想力と自意識だけは強く、暗くてじめじめしたところで足掻いてる、その姿がシュールだったり哀愁があったり。最後の騒動はすごく馬鹿馬鹿しいけど、何か力が抜けるような清清しさがあった。

<24冊目>