身代わり

身代わり

身代わり

タック&タカチシリーズの最新作。長編では9年振りとのことで、読めて嬉しかった。自宅で殺された女子高生と、何故かその側にあった警官の遺体。飲み会の帰りに女性を襲い、返り討ちに遭って殺された大学生。不可解なこの2つの事件を結びつけるものは何か?いつものメンバーの飲みながらのやりとり、推理が久し振りで嬉しい。タックとタカチも登場して「依存」のその後が伺えて良かった。事件の真相が徐々に明らかになり、そこにある黒幕の意図が浮かび上がってきたときにはぞっとしました。西澤作品独特の人間の利己心や欲望が表れていて読み応えがあった。今度は早く続きが出ますように。

<86冊目>