喋々喃々

喋々喃々

喋々喃々

東京の寺町でアンティークきものを扱うお店を営む主人公。ある日客として訪れた男性に徐々に惹かれていく。不倫の恋を描いているせいか評判が良くないですが、お話の中のことなんだしそんなに真面目に捉えなくても…と思います。私は楽しんで読みました。不器用で真っ直ぐすぎる二人が、苦しみながらも惹かれあう姿は切なくていとおしい。きものの描写も素敵だし、寺町の生活もとても良い雰囲気。そしてやっぱり食事のシーンが素晴らしい。美味しそうで華やかで、生きる力を与えてくれる食べものの力を感じます。

<85冊目>