書店繁盛記

書店繁盛記

書店繁盛記

池袋のジュンク堂の副店長、ベテランの書店員さんが書かれたエッセイ。ネットでレビューを見かけて気になって読んでみたのですが、イメージよりも密度の濃い内容でした。日々の業務についてや、書店オープンの時の裏話、これからの書店の未来についてなど、興味深い話ばかりでした。大阪のジュンク堂には何度か行ったことがあるんですが、ジュンク堂の売りとか個性とかも面白いです。今度行くことがあったらじっくり専門書の棚も眺めてみたい。特に多く語られてるのが“棚づくり”で、フロアの中での配分とか、どんな本を仕入れてどう並べるか、それが書店員さんの仕事なんだなぁと思いました。今まで棚構成とかあまり気にしたこと無かったけど、“棚”が一番大きな書店の売り物なんですね。

前々から、いつか本屋で働きたいなぁとか思っていたのですが、この本を読んで勉強になりました。サービス業で専門的で、私みたいに小説がちょっと好き、くらいじゃ全然ダメだなぁと。でも本が好きで、業務に打ち込んでいる書店員さんはやっぱり憧れる。やっぱりいつか一度は書店員になりたいなと思いました。

<92冊目>