朝日のようにさわやかに

朝日のようにさわやかに

朝日のようにさわやかに

短編集。5ページ程度のショートショートもあれば4、50ページの作品もあり、色々詰まった一冊。良くも悪くも恩田ワールドで、気持ちよく読めるものもあるし、突き放されて良く分からないまま終わるものもある。でも色んなテイストが味わえて楽しかったです。「冷凍みかん」とか好きです。「邂逅について」は恩田さんの価値観が出ていて、読んでて頷く感じだった。「楽園を追われて」はご本人もあとがきで仰ってますがすごく普通の話で、でも結構好き。恩田陸が書く、年を重ねた大人たちが飲み食いしながらぺちゃくちゃ喋る、ってシチュエーションが何か好きなの。「淋しいお城」はミステリーランドの予告編らしく、これが予告になるってどういう話になるのか興味が沸きました。

<43冊目>