将棋の子

将棋の子 (講談社文庫)

将棋の子 (講談社文庫)

将棋のプロ棋士を目指す少年達が集う奨励会。夢を叶える者、敗れ去る者、彼らを見つめてきた著者が描くノンフィクション。迫る年齢制限に押し潰されそうになりながら、ほんの少しの差でプロになれたり、チャンスを逃したり、残酷な運命がそこにはある。ずっと棋士になることだけを夢見てひたむきに努力してきても、それが絶たれた者は、20代半ばで世間の何も知らぬまま放り出されることになる。彼らが幸せを掴むことを祈らずにはいられません。色々と考えさせられる本でした。

<90冊目>